目次
Twitterではちょくちょく進捗報告をしていましたが、
個人の記録用として改めて、
作ったおせち料理と、制作過程をざっくりまとめました。
凝った料理は作っていませんが、
一部のおかずは、別の記事でレシピをご紹介します。
では、おせちができるまでの軌跡を。(※大げさ)
おせちができるまで -おかず編-
乗せるほど豪華なものではないですが…
私が今回作ったおせちのおかずはこんな感じです。
どん。

・筑前煮
・鰆の幽庵焼き
・鰤の照り焼き
・甘栗入り茶巾
・きんぴらごぼう
・紅白なます
・ひじき煮
・海老の旨煮
・豚肉の八幡焼き
・伊達巻き
1つの食材を少しずつ切り分けながら品数を稼いだので、
人参とごぼうの登場率がすさまじいです。
【にんじん】
筑前煮 / 紅白なます / ひじき煮 / きんぴらごぼう / 豚肉の八幡焼き
【ごぼう】
筑前煮 / きんぴらごぼう / 豚肉の八幡焼き
にんじん優秀です。
並べてみると、各おかずのボリュームが
思いの外少なくて若干焦りましたが、
図らずも多めにできた筑前煮に救われました。笑
◆筑前煮
炊き上げ前の様子。

とにかく飾り切りが楽しかったです。
型抜きを使わず、花びらを1つ1つ包丁で彫る作業は
時間を忘れて無心になってやってしまいます。
本当は椎茸も飾り切りしようかと思ったのですが、
×の入った食材を入れるのは果たして良いのだろうか?と
疑問が湧いてしまったので、あえてリスクは負わないことにしました。
時間はかかりましたが、料理がパッと華やかになり
新年に相応しいおせちになったと思います。(※自画自賛)

最終的に、炊き上がったものはこんな感じ。
いんげんは別で加熱して、後から合流させました。
緑があると一気に映えます。
◆八幡焼き / 伊達巻き

私はあまり器用ではないので、食材を巻く系の料理は
思い通り綺麗にできたことが殆どないのですが、
珍しくどちらも綺麗に仕上がったように思います。
八幡焼きは、断面が綺麗になるように…と、
人参とごぼうの太さを合わせるのに時間がかかりました。
とはいえ、
その割に隙間ができたり、太さが違ったりと粗は目立つので、
綺麗に作れる方は本当に凄いです。
伊達巻きはタラの切り身から作りました。
切り身をフードプロセッサーですり身状にし、
卵や調味料と混ぜて、オーブンで焼き上げ成型しています。
巻き簀は持っていないので、それらしいランチョンマットで
代用して形を整えました。
可愛いお花型…にはなりませんでしたが、
綺麗にムラなく焼き上がって、個人的には満足です。

卵液が中途半端に余ったので、残りは卵焼き器で焼き、
手作り巻き簀で、ミニ伊達巻きも作りました。
正直こっちの方がお気に入りです。笑
◆きんぴらごぼう / 紅白なます / ひじき煮 / 海老の旨煮

きんぴらとひじきに関しては、作り置きの定番おかずなので、
私から説明することは特にないのですが、
甘口が好きなのできんぴらは、甘めに味付けをしています。
紅白なますは人参と大根の比率に気を遣いました。
普段は、色のバランスよりも「食材をキリよく使う」ことに意識がいき、
つい人参が多くなりがちなのですが、今回はちゃんと人参控えめです。
この画像では伝わりづらいですが、
今までで一番綺麗なバランスに仕上がったと思っています。
海老の旨煮は、和食らしく
あわせ出汁、酒、みりん、醤油で煮詰めました。
しっかり海老の風味を味わいたかったので、
塩味は控えめ、酒を多めで作りました。
◆鰆の幽庵焼き / 鰤の照り焼き / 甘栗入り茶巾

これまでに紹介した中で、このコーナーが一番好物です。
鰤も美味しい、鰆も美味しい、
そしてさつまいも。最高です。
鰆の幽庵焼きは、できたてを食べたときは
もう少しタレに漬け込んでも良かったかな…と感じましたが、
当日食べる頃には味が落ち着いていて、美味しかったです。
相方の最推しおかずは、鰆の幽庵焼きでした。
私としてはあまり自信が無かったので、嬉しかったです。
鰤の照り焼きは、作るのが久しぶりで上手くできるか心配でしたが、
柔らかさを残しつつ、見た目もそれらしく仕上がったので一安心でした。
さつまいもの茶巾は、栗きんとんの代替品です。
裏ごしする、栗の甘露煮を作る…が面倒だったので、
マッシュしたさつまいもで甘栗を包みました。
(甘栗は実家から譲り受けて冷凍保存していたものです。)
ちなみに、
おせちのおかずで推しを1つ挙げろと言われたら
栗きんとんです。
鰤の照り焼きか筑前煮で迷うところですが
栗芋好きには外せないおかずです。
もはや1段びっしり栗きんとんでもいいです。(※危険)
おせち料理ができるまで -盛り付け編-
盛り付け編…と立派なことを言いつつ、
途中経過は二の重しか記録していないので、
一の重は完成品を見て察していただけると幸いです。(※他力本願)
手順 1

まず、アルミホイルで仕切りを作り、
色が地味なものをどどどっと流し込みます。
アルミホイルは葉らんで隠せると尚良かったのですが、
そこはもう潔くケチりました。
手順 2

細々したものを流し込んだら、
飾り切りした人参と蓮根をそれっぽく乗せ、
最後にバランスを見ながら緑を差し込みます。
手順 3

次は魚を詰めます。
上手い具合におさまりそうなものを見繕いながら、
パズルゲームよろしく魚を配置します。
手順 4

魚の場所が決まったら、
空いたスペースに海老をはめ込んで完成です。
(頭が左側を向くように配置します)
完成したおせち
◆ 一の重 ◆

おかずの数が少なかったので、
いかにスカスカ感を誤摩化すかが鍵でした。笑
当初は市松ぽくするつもりだったのですが、
目も当てられないぐらい隙間だらけになったので断念。
何気無しに、なますと茶巾を斜めに詰めたら
計ったかのようにピッタリおさまったので、
そこからはサクサク進みました。
「まだ作らなアカンのか…?」と一瞬絶望しかかりましたが、
最終的には綺麗にまとまったと思います。
◆ 二の重 ◆

先ほどの制作過程の通りです。
自分で言うのもなんですが、
色鮮やかで綺麗にまとまったと思います。
飾り切りを頑張った甲斐がありました。
おせち料理は、頑張っても結局余る…という声を見受けますが、
私にとっては大好物の詰め合わせパックです。
筑前煮は食べ始めたら止まらなくなるし、
美味しい魚介料理も豊富に入っているし、
甘党に嬉しい栗きんとんや伊達巻きが入っています。
素晴らしい。
余談 -黒澤家の年末-
黒澤家の年末は、物心ついたときから
「甘栗を大量購入して剥く&食べる」
というのが恒例です。
家にはこたつもみかんも無いし、
年越し蕎麦もあまり食べませんが、
何故か甘栗は欠かせません。
買うときは大体3kg。
あまり日持ちはしないので、
買ってすぐ、まとめて剥きつつ食べつつ、
残った分は冷凍保存します。
ある程度まとまった休みが無い限り、
「ゆっくり栗でも剥くか」という気持ちにはならないので、
なんでもない話に花を咲かせたり、
時には無心で沈黙しながら栗を剥いていると
今年ももう終わりなんだな、と実感が湧いてきます。
そんな思い出補正もあり、私は甘栗が大好きです。
いかがでしたか
出来合いのおかずを詰めたり、
お皿に1品ずつドカンと盛って食べることはありましたが(特に筑前煮 笑)、
おかずを1から作って、お重に詰めたのは今回が初めてだったので、
とても楽しく作業することができました。
市販のおせちと比べると、品数は少なく、色は地味かもしれませんが
化学調味料を使わず、健康的な食材を選んで詰められるのは
手作りおせちならではの利点だと思います。
(味付けも加減できますし)
今年の年末、自分がどんな生活を送っているか全く想像がつきませんが、
時間がとれるなら次は三段重で作りたいな、と思っています。
素人おせちではありますが、
少しでも参考になることがあれば幸いです。