スパイスブレンド -3- / スイートハワイジュ

よし、中東パーティーしよう。第二弾。

…というわけで、

先日は、肉料理や煮込み料理などに用いられる
スパイシーな「ハワイジュ / حاوايج」についてお話しましたが、
今回は、「スイートハワイジュ」をご紹介します。

「ハワイジュとは何か」については、
前回の記事で少し触れたので割愛します。

その記事の中でスパイシー版ハワイジュのレシピも記載しているので、
もしご興味ありましたら読んでいただけると幸いです。

スイートハワイジュの用途

今回のハワイジュは、主に焼き菓子やコーヒーに用いられます。
スイーツ系スパイスということで用途自体は
「パンプキンパイスパイス」と殆ど同じように使えますが、
それぞれ異なる特徴があるので、以下にまとめます。

パンプキンパイスパイスについてはこちら

スイートハワイジュの特徴 その1

特徴として挙げられるのは、
圧倒的にカルダモンの使用率です。

パンプキンパイスパイスのマストスパイスは
・シナモン
・ジンジャー
・ナツメグ
そして、カルダモンはおまけ中のおまけ扱いでした。

…が、ハワイジュではカルダモンはマストスパイスです。
しかも配合の比率も多い

中近東ではお客様のおもてなしに、カルダモンで香り付けされた
コーヒーが提供されるそうで、(通称カルダモンコーヒー)
このことからも、身近なスパイスであることを物語っています。

ちなみに、
パンプキンパイスパイスとスイートハワイジュにおいて
共通のマストスパイスはジンジャーです。

スイートハワイジュの特徴 その2

2点目として挙げられるのは、組み合わせる食材です。

パンプキンパイスパイスはかぼちゃ料理と組み合わせるのに対し、
スイートハワイジュはにんじんと組み合わされることが多いようです。
(中東地域にはにんじんのスイーツが結構ある)

あくまで傾向なので、料理を選べば
前者をにんじん料理に使っても、後者をかぼちゃ料理に使っても
おいしい料理は作れます。

あとは好みの問題かな…と。
(私はどちらも常備してますが、強いて言うならハワイジュ派)

スパイスの使用率

国外のレシピを調べ、各スパイスの使用率をまとめました。
(分量の割合・比率ではなく、使用頻度の割合)

追加でレシピが見つかれば、随時更新していきます。

使用率の部分は、調べたレシピ全てに使用されていた場合を100%
として算出しています。

スパイス使用率
カルダモン100%
ジンジャー100%
クローブ75%
シナモン75%
フェンネル50%
ナツメグ38%
アニス38%
メース13%
オールスパイス13%
調べたレシピ数:8件 (2020年10月時点)

材料・作り方

フェンネル忘れちゃった……。笑

・カルダモン…大さじ1
・ジンジャーパウダー…大さじ1
・シナモンスティック…1本
・ナツメグ…小さじ1
・クローブ…小さじ1
・フェンネル…小さじ1/2


上記のスパイスを、ミルで挽いて完成です。
余力があれば、挽く前にホールスパイスを乾煎りすると◎。

スパイスの比率はお好みですが、私個人としては
カルダモン&ジンジャー:ナツメグ&クローブ:シナモン = 3:1:2
を目安にブレンドしています。(シナモンは多めが好き)

他を追加する場合は、小さじ1/2あたりから様子を見ると
良い塩梅になると思います。

余談・雑談

コーヒーに使用する際は、
・挽いたコーヒー豆にハワイジュを混ぜてドリップする
・ドリップしたコーヒーにスパイスを混ぜる

の2通りの飲み方があります。

私は個人的に、コーヒー豆と一緒に抽出する飲み方が好きです。
カルダモンとクローブの甘い香りでコーヒーの苦味が和らぎ、
後味もスッキリした味わいになります。

後日ハワイジュコーヒーのレシピ (というほどのでもないですが;;)
も更新予定ですので、楽しんでいただけると幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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