料理日記 194 / 芋茎とにんじんとピーマンのきんぴら (&芋茎の下拵え )

我が家の買い出しは、基本的に週に一度道の駅で
野菜をまとめて購入し、その他調味料や細々としたものは
近所のスーパーで都度買い足すというパターンが多いです。

道の駅は変わった食材や旬の野菜が
新鮮な状態で置かれているので毎度
楽しみに買い物をしているのですが、
スーパーと比較して遠いのが難点です。

そこで、
もう少し近場で新鮮な野菜が手に入るところは
ないかと、最近は直売所や朝市をやっている場所を
見つけては少しずつ開拓しています。

そんな中、家から最も近い場所にある直売所
(と言っても車で30分前後)へ足を運んだところ
野菜によっては道の駅よりもさらに安くで
旬の野菜がどかっと並んでいて、相方共々
「バグってる…」と言葉を失いました。

休憩所も兼ねている道の駅の華やかな雰囲気と比較すると
直売所はやや立ち寄りづらい外観なので、
何となく見てみぬふりをしていましたが
どこでも行ってみるものですね。

行ってダメだったらそれで良いし。
行ったことがないのに良し悪しを
評価するのだけは違うと思うので。

…で、
とうもろこしやきゅうり、ナスやトマトなど、
今をときめく野菜が所狭しと並べられ、
どれにしようかしらと悩んでいたところに
一際目立つ食材を発見しました。

これ。

いわずもがな、知ってる方にとっては
「なーんだ」で終わりなんですが。

通称「芋茎(ずいき)」です。
直売所では「いもがら」という表記で売られていました。

「ずいき」という名前は聞いたことはありましたが
「いもがら」という呼称があることは知りませんでしたし
そもそもどんな見た目のものなのかも知らなかったので、
この日初めて全てが繋がりました。

野菜コーナーのど真ん中に並んでいたので
一応野菜なんだろうなと何となくは察しましたが、
それでも第一印象は「これ何?」でした。

長さは…60cmかそれ以上あると思いますが、
写真の通りとにかく縦に長くて
直売所で野菜に紛れて売られていなかったら
食べ物だと認知できないようなビジュアルです。

そこはかとなく木刀にも似た見た目なので
我々は「武器」と呼んでいます。(雑)

と、芋茎に辿り着くまで長くなりましたが

今日はそんな立派な武器 (※芋茎) を使って
芋茎とにんじんとピーマンのきんぴら」
を作ったのでメモです。

そもそもアク抜きや下処理の方法が
合っているかもわからない上に、
味が美味しいのか否かも皆目検討がつかなかったので、
時間をかけた割に味が悪かったら悲しいな
と心配だったのですが、そんな心配もなんのその。

とてもおいしかったです。

切ると分かるのですが、芋茎はスポンジのようになっていて
その構成成分もほとんどが水分 (と空気)と思われます。
(だから加熱調理すると結構嵩が減る。)

ただ、そのスポンジのような質感のおかげで
出汁や調味料がしっかり染み込むので
芋茎なしで作るきんぴらよりも味が濃厚になります。

なので、芋茎そのものがおいしいというよりは
芋茎を入れるときんぴら全体が一層美味しくなるという方が
表現として合っているかもしれません。

芋茎が手にする機会があったらぜひ1度は作って欲しい1品です。

長々なりましたが、参考までにレシピのメモを。

材料・作り方

芋茎とにんじんとピーマンのきんぴら
Print Recipe
調理時間に芋茎の下処理の時間は含んでいません。
分量 下準備
2 人分 5
調理 所用時間
10 15
分量 下準備
2 人分 5
調理 所用時間
10 15
芋茎とにんじんとピーマンのきんぴら
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調理時間に芋茎の下処理の時間は含んでいません。
分量 下準備
2 人分 5
調理 所用時間
10 15
分量 下準備
2 人分 5
調理 所用時間
10 15
材料
芋茎 下処理
  • 芋茎
  • 芋茎が浸るぐらい
  • 大さじ 1〜2 水1Lに対して大さじ1が目安
きんぴらの材料
分量: 人分
作り方
芋茎の下処理
  1. 芋茎の皮を剥く。ふきやセロリの要領で、芋茎の際に包丁の刃を引っ掛けて持ち上げると繊維がついてきます。
  2. ボウルに芋茎が浸かるぐらいたっぷりの水と酢を必要分加える
  3. 芋茎はぷかぷか浮くので、上からラップで抑えて上部にも酢水が浸るよう密閉したら冷蔵庫で1時間以上置いて下拵えは完了。(すぐ調理しない場合は30秒程度下茹でしてストックしておくと後々便利です)
きんぴら
  1. 油を熱したフライパンでピーマンとにんじんを炒める
  2. 全体に油が回りある程度火が通ったら芋茎を加えて炒め合わせる
  3. 全体をざっくりかき混ぜたら醤油以外の調味料を入れて2〜3分炒め煮にする (水分量が少ないようであれば適宜水を少量加えて調整してください)
  4. 最後に醤油を加えて全体に馴染ませ、水分がある程度なくなるまで煮詰めたら完成

いかがでしたか

先述の通り、買ったは良いけどどのように調理したら
良いか正直ピンときていませんでしたが、
驚きの美味しさでした。

相方も芋茎という食材に対して半信半疑でしたが、
これを食べてガラッとイメージが変わったようでした。

「いや、これめっちゃくちゃ美味しいわこれ…」
と、最後に残してちまちま味わいながら食べてくれて
私もホッと胸を撫で下ろした次第です。

今回使用したピーマンや人参は、その頑丈さゆえに
食感を残しながら味を染み込ませることが難しいですが、
調味料をがっしり抱きこむ芋茎と調理をすれば、
ピーマンと人参の食感を残したままに
出汁の味も贅沢に楽しむことができます。

とにかくコクが出ます。

また、歯応えのあるピーマンや人参と違った
ヘロヘロの歯触りも食感のアクセントになります。

いつものきんぴらに芋茎を入れるだけで
全く違った味わいが楽しめますので
立派な武器(※芋茎)が手に入ったら
芋茎とピーマンと人参のきんぴら
ぜひお試しください。

おまけ この日の献立

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