料理日記 93 / 極上のコーラ大会

唐突になんの話だというタイトルですが、
過去に記事をあげたクラフトコーラの続編のようなものです。

ちなみに、前回コーラを作ったときの様子はこちら

前回は相方と一緒にコーラを作ったので
今回は各々思い思いのスパイスを組み合わせて
どっちの方が極上のコーラになるか勝負(?)しようと
企画を試みた次第です。

Twitterでもその様子はチラリとアップしていました。

やってから更新まで日が空いてしまいましたが、
ずっとやりたいねーと話題には出しつつ
実行できていなかったので実現できてよかったです。

結論はツイートに全て詰まっていますが、

確かなスパイスで作り上げる相方
  VS
リスクをとって一発当てにいく私

本当に対照的でおかしかったです。

たくさん混ぜて完璧なコーラが生まれたら嬉しいですが、
少ないスパイスでコーラができるならそっちの方が嬉しいですね。

どちらのレシピも次につながる貴重な資料になりました。(※誰)

それでは実際にどのような調合をしたのか、
もう少し詳しくご紹介します。

※ただし、まだ改良の余地があるので正解ではありません。

2人のレシピ

ルールは設けませんでしたが、
水と甘味の分量は条件を揃えました

異なるのはスパイスの配合と抽出時間です。

作り方〜飲むまでの手順は以下の通りです。

  1. 材料を煮出す
  2. 1晩冷蔵庫で寝かせる
  3. 炭酸水で割る (シロップ:炭酸水 = 1:1)
左:相方 / 右:黒澤

同じものを目標にしているとは思えない絵面の差。

コーラ風ドリンク
Print Recipe
調理時間に漬け込みの時間は含んでいません。
分量 下準備
2 杯分 5
調理 所用時間
15 20
分量 下準備
2 杯分 5
調理 所用時間
15 20
コーラ風ドリンク
Print Recipe
調理時間に漬け込みの時間は含んでいません。
分量 下準備
2 杯分 5
調理 所用時間
15 20
分量 下準備
2 杯分 5
調理 所用時間
15 20
材料
相方のレシピ
黒澤のレシピ
分量: 杯分
作り方
相方のレシピ
  1. スパイス、水、甘味料を入れて弱火にかけ ふつふつし始めたら2、3分程度で加熱を止めました。
黒澤のレシピ
  1. スパイス、水、甘味料を入れ 10分程度中火で煮詰めました。

結果・感想

煮出して1晩寝かせたシロップは
シロップ:炭酸水=1:1」で割りました。

飲んだ結果・感想は以下の通りです。

相方のコーラ

・えぐみが少なくサラッとした飲み口
・コーラから遠くないものの、やや濃厚さに欠ける
・後味がじわじわコーラ

出汁パックに入れて煮出していましたが、
スパイスの抽出の甘さが、加熱温度によるものなのか
パックによるものなのかが分かりません。

飲むときに便利なのは確かなので、
濾すのが面倒な方は是非お試しください。

黒澤のコーラ

・一口目が真剣に薬
・濃厚でもったりした舌触り
・相方コーラよりは本家に近いがやや薬っぽい

という感じです。

相方のコーラは、
・トリッキーなスパイスは使っていない
・使用スパイスの数が少ない

という点で、初めてスパイスコーラに
挑戦する方におすすめです。

本家のコーラとは異なりますが、
「スパイスを煮出すとこんな味になるんだ〜」
と、雰囲気は十分に味わえると思います。

私のレシピはやりたい放題なのでお勧めしません。
楽しいですが。

第一回コーラ大会 考察

今回の結果を踏まえて見えてきた課題と考察は以下の通りです。

1. 煮出す時間と温度が重要

高温で長時間煮出すと、えぐみが生じる。
ただし時間が短いと濃厚さに欠けスパイスの香りを出しきれない。

2. 柑橘とスパイスは時間差の方が良い?

上述の通り、スパイスの香りが抽出される温度と
柑橘の風味が活きる温度帯が違うかも。

3. 炭酸水の味も結構重要

ここは完全に盲点だったのですが、
炭酸水の味が完成の味にかなり影響する
ということが判明しました。

どちらのコーラも後味はそれなりにコーラでしたが、
一口目が正直あまり美味しくなかったです。

特に私が作ったコーラは1口目が結構衝撃で
完全に大失敗作を生み出したと思ったほど。

ただ、シロップだけで飲めば薬っぽさを感じなかったことと、
後味はちゃんと美味しいということで、
炭酸水が原因だという結論に辿り着きました。

実際、今回使用した炭酸水は結構苦味が強かったです。
次作るときは、この炭酸水の苦味を踏まえて調合するか
他の炭酸水を使用するか…を検討する必要があります。

4. 甘味

我が家は砂糖がないのではちみつで代用しましたが
本物に忠実に作るのであれば、おそらく砂糖を煮詰めて
カラメル化させる必要があるだろう。

という話が出ました。
ただ、今後も砂糖を購入する予定はないので、
これに関しては今後も検証することはないと思います。

5. バニラビーンズ

いかんせん高価なので、バニラオイルで誤魔化しましたが、
おそらく飲む頃には揮発して香りが死んでいると思われます。

本当にあの甘い香りを演出しようと思ったら
シナモン、ライム、クローブに並んでマストアイテムなのでは
という話が挙がりました。

いつか大金持ちになったら、
バニラビーンズを使ってコーラを作ってみたいです。

次回の展望

ここまでの結果を踏まえて、
もう一度やるならどういうアプローチで挑むか
という展望は以下の通りです。

相方の展望

・スパイスの種類は固定して比率を変える
・もしくはスパイスの数を減らしてみる
・煮出す時間を変える

どれを実行するかは分かりませんが、
次変えるとしたら上記のどれかかなぁ
ということでした。

できる限りシンプルな構成で最高の比率を割り出したい
というスタンスなので、オールスパイスは次は省くかも
と述べていました。

少ないスパイスで作れたらめちゃくちゃ嬉しいですね。

黒澤の展望

・フェンネルとキャラウェイを除く
・弱火で長時間煮出す

私の場合は、高温で煮出しすぎた…と思っているので、
そこを操作したいです。

あと、フェンネルとキャラウェイの味が
主張しすぎていた感があるので
次に作るときは省きたいです。

本当は、全体的に他のスパイスを減らして
クローブとカルダモンの比率を増やしたいな…
とか、
ナツメグは半分でよかったかな、
とか。


やりたいことは色々あるのですが
条件を変えすぎると失敗or成功の要因が掴めなくなるので、
変更点はできるだけ少なくして次回へ挑みたい次第です。

まとめ

ということで、長くなりましたが
以上「第一回 極上のコーラ大会でした」

結論としては

・どちらもコーラっぽい雰囲気は出た
・ただし極上のコーラには程遠い

という結果に落ち着きました。

結構好き放題やっても、飲めないほど酷い味にはならない
ということがわかったので、
是非思い思いのスパイスを組み合わせて
スパイスドリンクを作ってみてください。

正解のレシピではなくて恐縮ですが、今回の結果と考察が、
少しでもコーラ作りのお役に立てると幸いです。

実際に2回目があるかは分かりませんが、
もしやる機会があればこのような形で
レポートをまとめたいと思います。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

余談

コーラ大会を開催した日
私と相方は別々のタイミングで買い出しに行きました。

一緒に買い出しに行けばいいやん、
とツッコミが入りそうですが
お互い元々の目的は散歩でした。

私がスーパーに行った時ふとライムに目が行き
そういえばコーラ作りやってないな、と思いつつ
買うか迷って結局やめました。

買ったはいいけど、
結局気乗りしなくて作らなかった〜
とライムが傷むのも嫌だったからです。

ところが、

入れ違いで散歩に出て行った相方が
「コーラ飲みたくなって買ってきた」
と本当に偶然にライムを買ってきました。

コーラが飲みたくなったのに
コーラ(本物)を買わないところがシュールなんですが。

そんな彼の衝動買いのおかげで
コーラ大会が実現しました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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