エスニック祭りが捗りすぎて、
クリスマス系の記事は不完全燃焼に終わった黒澤です。
フレッシュハーブを沢山購入したので、
もりもり東南アジア祭りです。
本日はパンダンリーフを使ったタイ料理
「ガイ・ホー・バイトゥーイ / Gai Hor Bai Toey (ไก่ใบเตย)」
をご紹介します。
…と、料理の前に
そもそもパンダンリーフ(ランペ)とは何かについて、
ざっくり概要をご紹介します。
(詳細は後日改めて更新予定です)
パンダンリーフとは
パンダンリーフは、東南アジアを中心に生息している植物で、
学名は「Pandanus odorus」です。
呼び方は各国様々で
タガログ語、スペイン語では「パンダン」
ヒンディー語、シンハラ語では「ランペ」
タイ語では「バイトゥーイ」
日本語では「ニオイタコノキ」
と呼ばれています。
基本的にはフレッシュで使用する植物で、
ローリエと同じように料理の香り付けに使ったり、
抽出液を利用して食品の色付けに使用されます。
(パンダンエキストラクトの作り方も後日ご紹介します)
八角やカルダモン、クローブのように
ガツンと主張のある香りではありませんが、
使用の有無で、料理の香りに大きく差がでます。
香りを言葉で例えるのが難しいですが、
最初に嗅いだときの印象としては
若干「ずんだ感」があるな、と感じました。
清涼感よりも甘い芳香が強いですが、
フルーツ、フローラル系というよりは、
ナッツ系の香ばしい芳香に近いです。
そこはかとないずんだ感は
ここから来ているのかもしれません。
今回はおかずに使用していますが、
香りは甘いのでスイーツの香り付けに
使われる方が多いです。
…と、本当にざっくりで恐縮ですが、
簡単にパンダンリーフについて触れたところで、
今回の料理について小話を。
ガイ・ホー・バイトゥーイ (ไก่ห่อใบเตย)とは
ไก่ = 鶏肉 (Gai)
ห่อ = 包み (Hor)
ใบเตย = パンダンリーフ (Bai Toey)
下味をつけた鶏肉をパンダンリーフに包んで蒸し、
最後にフライして調理して作ります。
食べる際はセサミソースにつけていただきます。
タイではポピュラーなスナックフードで、
一般的なレストランから高級レストランまで
幅広く取り扱われている食事のようです。
今回のメインである料理の小話が、パンダンリーフの説明より
あっさり終わりましたが、参考までにレシピをば。
本来揚げて作りますが、今回は揚げずにアレンジしています。
材料・作り方
- ◆Aの材料を全て混ぜ合わせて鶏肉に絡め、冷蔵庫で2〜3時間漬け込む
- 漬け込んだ鶏肉をパンダンリーフで包む
- パンダンリーフをカップ状にする
- 鶏肉を入れる
- 後ろ側にある葉っぱを手前に差し込み、穴に通す
- 通したランペを後ろの隙間に差し込んで形を整え、 長い部分はカットする
- パンダンリーフで包んだ鶏肉を蒸し器にセットし、鶏肉に火が通るまで弱火で蒸す
今回は割愛しましたが
本来は、蒸した鶏肉を葉っぱごとフライして完成となります。
私は今回揚げずにいただきましたが、これを揚げると
ハーブ包みの唐揚げ…のようなものになるのでしょうか。
熱が加わると一層パンダンリーフの香りが立って美味しくなりそうです。
蒸しの状態で食べても、香りが上品に漂ってくるので
じっくり味を噛み締めながら食べられました。
いかがでしたか
今回は揚げる工程は省き、蒸した状態でいただきましたが、
パンダンリーフの上品な香りが楽しめる1品です。
くるんと包み込まれたフォルムが可愛い
パンダンリーフ大活躍の タイ流チキン料理
是非お試し下さい。
参考URL
https://jessiekoeyskitchen.wordpress.com
https://qnholifield.com
https://ifood.tv/thai/
https://recipesaresimple.com
https://asianinspirations.com.au/recipes/
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…当企画について。
日本から出たこと無い人間が自宅で世界の料理を作って
旅行気分を味わおう!と始めた1人企画。
私は基本的にお肉は低温調理しているので、
本来揚げたり焼いたりする料理も低温調理でアレンジします。
味の再現はできる範囲でやっていますので、レシピを見て
入手が面倒そうなスパイスや食材は省くか、代わりになるものを使用します。
あくまで”○○風”ですので「その調理法だと定義から外れてる!」的なのは
目を瞑っていただけると幸いです。
(海外旅行の経験は1度もないので、本場の味も何もないのです…)
ただ、本場で使われるスパイスやハーブ、調味料、食材の情報は
とても興味がありますので、教えていただけると喜びます。