世界旅行シリーズ、久々投稿となりましたが、
本日はアルメニアから
「ガパマ (ղափամա / Ghapama)」
のご紹介です。
最近は、世界の料理を作るとなると
比較的リサーチが容易な東南アジアや東アジア、
インドに偏りがちだったので毛色を変えてみました。
この料理はずっと作ってみたかったので
念願かなってよかったです。
日本にはない味付けなので相方の口に合うか心配でしたが、
めちゃくちゃハマったようで、終始ハイテンションでした。
「えーマジか。アルメニアマジか。」
「これは作れないわ。めちゃくちゃ美味しい」
と大絶賛してくれて一安心した次第です。
終い目には「今日めっちゃいい日じゃん、明日嫌なこと起きる…」
と言い始めるありさまでした。笑
今日も明日もいい日になればいいのよ。
それでは、今回の料理についてざっくり概要を。
ガパマ (ղափամա / Ghapama)とは
ガパマと表記していますが、音声で聞く限りだと
「カパマ」に聞こえます。(有気音の「kha」に聞こえる)
カタカナ表記が相応しくなかったらすみません。
ガパマは伝統的なアルメニアの料理で、
くり抜いたかぼちゃに、お砂糖やはちみつで味付けした
ドライフルーツやナッツ、ご飯を詰め込んだ料理です。
新年や結婚式、イースター、クリスマス、誕生日などなど
お祝い事の際に食べられています。
なんとガパマの歌もあるそうで、提供される際は
「親愛なるガパマ、香りのよいガパマ〜」
と音楽に乗ってテーブルへ運ばれてくるのだとか。
(その歌聴いてみたい)
昔は家族全員で作る料理だったそうで、
そこからも特別な日の食べ物であることが伺えます。
家族や親戚でわいわい料理を作るの楽しそうですね。
先に述べた通り、最もポピュラーな具材は
フルーツやはちみつナッツなどの甘党食材で、
立ち位置的にはデザートにあたる料理ですが
中にはお肉を入れるレシピもあるそうです。
ご飯にお肉、スパイス、ドライフルーツ、ナッツを組み合わせる点は
サウジアラビアの「カブサ」に通づるものを感じます。
食べる際は外側に開くような形で切り分け、
ブロックごとに取り分けて食べるようです。
今回我々も同じくして食べてみましたが
かなり盛り上がりました。
その時の様子がこちら。
2人しかいないのに、ワンブロックずつ広げる度に
「お〜〜すごいーー!」「綺麗〜」とはしゃいでおりました。
今でも子供心は残っているようです。
かぼちゃを丸ごとドンと食卓に置くインパクト抜群の料理なので、
ここぞという時の切り札として是非試してみてください。
それでは、参考までに私が作った際のレシピのご紹介を。
材料・作り方
- オーブンを180度に予熱しておく
- かぼちゃの上部を切り取る (そのままだと固すぎて危ないので、レンジで少し柔らかくしてから処理するのがおすすめです)
- かぼちゃの種を取り除き空っぽにする
- ご飯を1合炊いておく
- 鍋にバターを熱し、トッピングの材料を煮絡める
- できあがったトッピングとご飯を混ぜ合わせる
- 味をみながら必要に応じて塩を加える
- かぼちゃに具材を詰め込む
- くり抜いた蓋をはめ込んで180度に予熱したオーブンで40〜60分焼き上げたら完成
- 焼き上がり
取り除いた種は、わたをきれいに洗って乾燥させ、オーブンでローストすれば美味しいおつまみになります。
是非捨てずに活用してください。
いかがでしたか
かぼちゃをくり抜くと相当大量なかぼちゃの種が
発生すると思いますが、わたをきれいに洗って乾燥させ
オーブンでローストすれば極上のおつまみになりますので、
是非捨てずに活用してください。
かぼちゃ1玉丸ごと使った料理なので、
2人で食べ切るには量は多いかなと思っていましたが、
ほっくほくに甘く焼けたかぼちゃと
スパイスが香るフルーツ入りのお米が美味しくて
一気に食べ切ってしまいました。
食卓で切り分けてかぼちゃを開く工程は
人数がいるほど盛り上がると思います。
丸ごとかぼちゃが手に入ったら、
お祝いやパーティーに是非お試しください。