2週間ほど前、相方とピアノのコンサートを鑑賞しました。
本当は昨年の今頃開催されているはずでしたが、
コロナウイルスの影響で1年延期となり、
今年やっと鑑賞することができました。
本当はここからピアノの感想を綴りたいところですが、
あまりにも長くなりそうなので本記事では割愛。
演奏の余韻に浸りながら、
せっかく遠出したしということで、
近辺のレストランで外食することにしました。
普段外食といえばパキスタン料理かインド料理
という流れが鉄板の我々が、何故か揃って
「ベトナム料理が食べたい」
と、謎の以心伝心を巻き起こしたので、
隣駅のベトナム料理屋さんへ行きました。
ベトナム料理は好きですがレストランで食べる機会は
ほとんどなかったので、この日改めてベトナム料理の
美味しさを再認識しました。

という出来事があり、
ベトナムスイッチが入って作ったのが本日の料理
「カンビダオ (Canh Bí Đao)」です。
ベトナム料理屋で実際に食べたのはフォーと生春巻きでしたが、
フォーのスープがとてもおいしかったので
今回の料理ではその時の味を目指しました。
お店の味そのものとまではいきませんでしたが、
家で作るものにしては上出来の仕上がりになりました。
と、レシピの話に移る前に今回の料理について少しだけ概要を。
カンビダオ (Canh Bí Đao) とは

Canh = スープ、汁物
Bí Đao = 冬瓜
ということで、冬瓜のスープを意味します。
ちなみに「Bí」は南瓜を指すみたいです。
苦しいながら今回の料理を「カンビダオ」としていますが
ベトナム語は発音が複雑なので、カタカナ表記を
そのまま読んでも現地では通じないと思います…
発音記号を載せられたら理想だったものの、
私の検索能力が間に合いませんでした。
今回の料理ですが、レシピを調べた印象では
味付けは比較的シンプルなものが多く
「ガピ(シュリンプペースト)だけ」
「ナンプラーだけ」のものなど、
スパイスの類はあまり使用しないようでした。
魚介の出汁ベースに魚介系の調味料で味を整えるので
旨味が凝縮されていながらもスープの色は透き通っていて、
味もさっぱりしています。
冬瓜の他に使用する食材としては
・海老
・豚肉
を使用することが多いようです。
豚肉を使用する際は
・肉団子
・ひき肉
・塊肉を大きめにカットしたもの
が多く見受けられました。
ただ、料理名が「冬瓜スープ」ということなので
冬瓜さえ入っていれば特に正解はないものと思われます。
私は今回よりエスニック感を出したかったので、
出汁を取る際に乾燥のレモングラスとライムリーフを
一緒に入れて抽出しました。
省いても十分おいしいと思いますが、
魚介にほんのり抜ける繊細なハーブの香りが
スープの風味の優しさをより引き立ててくれるので
個人的にはとてもおすすめです。
と、参考までに私が今回作ったレシピのメモをば。
材料・作り方
- スープの材料を全て鍋に入れて出汁を取る
- 冬瓜、ネギを入れて冬瓜がある程度柔らかくなるまで弱火で15分程度煮込む
- 冬瓜が柔らかくなったら豚肉を入れ、ごく弱火で20〜30分程度煮込む(アクが気になるようであれば適宜取る)
- 豚肉に火が通り、スープが透明に澄んできたら完成
シュリンプペーストがない場合は、むきえびや桜エビ、すり潰した海老など他のエビ要素で代用してみてください。
また、ナンプラーが苦手な方は醤油で代用してください。
いかがでしたか

冬瓜自体あまり味が濃くないので
さっぱり優しい風味のスープと相性抜群です。
冬瓜は大根より柔らかく、カブより繊維な食感を持っているので、
優しい食感でありながら適度に食べ応えももたせてくれます。
大根は柔らかく煮えるまでに時間を要しますが、
冬瓜は煮込み時間が短く済み、出汁を含みやすいので
野菜版高野豆腐のような感覚を味わえます。
和風出汁にシュリンプペースト、ナンプラーを合わせることで
魚介の旨味が申し分ないスープになりますが、
そこに豚肉を加えることでコクが増し、
優しい味でありながら深みのある味になります。
シュリンプペーストがない場合は、
むきえびや桜エビ、すり潰した海老など
他のエビ要素で代用してみてください。
また、ナンプラーが苦手な方は醤油で代用してください。
魚介の旨味が凝縮されたベトナム流冬瓜スープ、
是非お試しください。
おまけ この日の献立
参考URL
・https://cookpad.com/vn/cong-thuc/3716860-canh-bi-xanh-n%E1%BA%A5u-th%E1%BB%8Bt-vien
・https://sotaynauan.com/cach-nau-canh-bi-xanh-voi-thit-nac/