目次
ようやっと腕が回復し、野菜を細かく切ったり
にんにくを擦りおろせるようになったので
久々にスパイスを使った料理を作りたいなと、
今日は勝手にスパイス祭りをしました。
本日はそのうちの1品
「チキンティッカ (चिकन टिक्का / Chicken tikka)」
を作ったのでメモです。
タンドリーチキンほどではないにせよ
知名度は高いのではないかと思っています。
そして私はチキンティッカが好物であります。
私が今まで行ったインドカレーのお店では
カレーセットについてくる肉料理は
タンドリーチキンかシークケバブが多いのですが、
チキンティッカだとテンションが上がります。
(どれでも嬉しいのは前提として)
と、私の好みの話になってしまいましたが
レシピの前にこの料理について概要を。
「チキンティッカ (चिकन टिक्का / Chicken tikka)」の料理名について
चिकन = 鶏肉 (Chicken)
टिक्का = ティッカ (Tikka)
…といった具合です。
ヒンディー語の翻訳機ではどう足掻いても
「टिक्का」が「ティッカ」と表示されるので
そのまま記述しましたが、
元の語源はペルシャ語で
「小片(bits)」「かけら(pieces)」を意味する言葉です。
(ちなみにトルコ語では「Tike」にあたるようです。)
ちなみに、
英語→ヒンディー語の翻訳では
「piece」=「टुकड़ा / tukada」
「bits」 = 「बिट्स / bits」
とヒットしたので、ニュアンスとしては
pieceの方が近そうな感じが…します。
考察の域を出ませんが。
チキンティッカの料理名とはそれますが、
タンドリーチキンの”タンドリー”は
“タンドール”という窯が由来です。
タンドリーはタンドール(名詞)の形容詞系ですね。
となると、
骨なし鶏肉でフライパンやオーブン調理しているものは
タンドリーチキンのかけらも無い…ということになりますね。
タンドリーチキンは勉強が間に合っていないので
ノーコメントですが、少なくともチキンティッカは
フライパンで焼いたり、ガスコンロで炙ったりといった
窯を使わない家庭向けレシピがいくつか見られたので
窯やオーブンにこだわる必要はなさそうです。
(参考URLは当記事の下部に記載しています)
「チキンティッカ (चिकन टिक्का / Chicken tikka)」の調理法と使用調味料
チキンティッカは骨なしの鶏肉を
・ヨーグルト
・スパイス
・レモン汁
でマリネし、串に刺して焼く料理です。
タンドリーチキンと混同されることが多いと思いますが、
チキンティッカは骨なし、
タンドリーチキンは骨つきです。
(調理法は概ね同じ)
主にパキスタン、バングラデシュ、インド、アフガニスタンなど
南アジアの地域でポピュラーな料理です。
調べたところ、アフガニスタンやトルコ、中東の地域で
食べられるチキンティッカはやや香辛料が控えめで、
鶏肉の他、牛肉やラム肉でも食されているようです。
(豚肉は宗教的にNG)
タンドリーチキンも含め、この料理は真っ赤な色で
提供されることがほとんどですが、
この色は食紅やパプリカパウダーによるもので
見た目ほど辛い食べ物ではありません。
お店によっては無添加を意識して、
赤くないチキンティッカを
提供しているお店もあります。
使用スパイスや食材に関して、
ヨーグルトとレモン汁はマストアイテムとして
その他、使用頻度が特に高いと感じた調味料は
・クミンパウダー
・ターメリックパウダー
・コリアンダーパウダー
・ガラムマサラ
・すりおろしにんにく
・すりおろししょうが
あたりでしょうか。
もしかしたら致命的な何かが欠けているかもしれませんが、
スパイス自体はスタンダードなものが多く
種類もあまりたくさん使わない印象を受けました。
なんとなく雰囲気を味わいたいだけなら、
レモン汁、ヨーグルト、カレー粉でマリネするだけでも
十分楽しめるかもしれませんね。
と、長くなりましたが今回の私のレシピは
堂々のフライパン&ガスバーナーで作っています。
「チキンティッカ」と聞くとややハードル高く感じるかもしれませんが、
やることは肉をマリネしてフライパンで焼くだけですので
サクッと簡単に作れます。
長々なりましたが、参考までにレシピのメモを。
材料・作り方
- 食材を全てポリ袋に入れ、よく揉み込んで冷蔵庫でマリネする。(理想は半日、時間がなければ1時間程度でも)
- 熱したフライパンにマリネした鶏肉をマリネ液ごと投入し、水分が飛ぶまで煮詰める(油断するとマリネ液が焦げ付くのでたまに揺すりながら作業してください)
- しっかり両面に焼き色がついたら火を止める。
- もしあれば仕上げにバーナーで表面を炙って完成。もしなければトースターやグリルで少しだけ炙って香りを立たせてください。
いかがでしたか
使用スパイスは控えめにしていますが、
お好みでナツメグやカイエンペッパー、カスリメティなど
さまさまな香りにアレンジして楽しんでください。
とにかくスパイスで肉が食べたいという欲求を
十分に満たしてくれる食べ応え抜群の1品です。
ガスバーナーでの仕上げはオプションですが、
この工程を加えると一気に香りが立っておすすめです。
もしバーナーがない場合はグリルやトースターで
焼き色をつけてメイラード反応を巻き起こしてください。