先月は、ハロウィン料理に合いそうな
スイーツ系スパイスミックスを中心にご紹介しましたが、
今月はテイストを変えて、南アジア〜中東地域のスパイスを
中心にご紹介したいと思います。
ということで、今月の一発目は
バングラデシュのミックススパイス「パンチフォロン (পাঁচ ফোড়ন)」
のご紹介です。
色々なスパイスをブレンドしてストックしていますが、
人にお勧めするとしたら私はこれを推します。
汎用性が高く、常備する価値大ありのおすすめミックススパイスです。
パンチフォロンとは
主にバングラディシュや、北インド、ネパールで使用される
テンパリング用のスパイスミックスで、
「5つのスパイス」という意味があります。
পাঁচ = 5 (ベンガル語)
ପଞ୍ଚ = 5 (オディア語)
その名の通り、5種類のスパイスを混ぜ合わせてブレンドします。
テンパリングの際、インドではギー、バングラデシュではマスタードオイルを
使用することが多いようです。
このスパイス、何と言っても使い勝手がとても良いです。
野菜との相性がとりわけ良く、その他魚料理や肉料理、
炒め料理や煮込み料理…
さらに、
香り付けしたオイルをドレッシングやディップソースに使うこともでき、
食材や調理法問わずマルチに使える優秀なミックススパイスです。
使用スパイス
パンチフォロンで使用するスパイスはとても明快です。
どのレシピを見ても、全く同じスパイスが使用されていました。
ということで、スパイスの一覧は以下の通りです。
スパイス | 使用率 |
---|---|
クミンシード | 100% |
ニゲラシード | 100% |
ブラウンマスタードシード | 100% |
フェンネルシード | 100% |
フェヌグリークシード | 100% |
ここまでビシッと揃っていると、気持ちがいいですね。
材料・作り方
上で述べた通り、パンチフォロンはホールスパイスの
ブレンドなのでミルは使いません。
さらに配合比率は全て同量でとてもシンプルです。
【材料】
・クミンシード…大さじ1
・ニゲラシード…大さじ1
・ブラウンマスタードシード…大さじ1
・フェンネルシード…大さじ1
・フェヌグリークシード…大さじ1
【作り方】
上記のスパイスを混ぜ合わせて完成。
苦手なスパイスや、好きなスパイスがある場合は調整して下さい。
テンパリング時は
①多めに熱した油でパンチフォロンを炒めて香り付けする
②マスタードシードがパチパチ弾けたタイミングで具材を投入
という要領で使用します。
マスタードシードはバッチバチ飛び散らかるので、
油断すると、後掃除が若干大変になります。
ご承知下さいませ…笑
いかがでしたか
マスタードシードとフェヌグリークの香ばしさに、
ニゲラとクミンのほろ苦さ、
すっきり香るフェンネルシードも存在感があり、
香りのバランスが絶妙なブレンドです。
熱する前は、フェンネルやクミンのスッとした香りがくるのですが、
テンパリングすると、びっくりするぐらい香ばしくて
食欲をそそる香りに変化します。
パンチフォロンを使った具体的なレシピも、
順次更新予定ですので併せてご覧いただけると幸いです。
ミルいらず、分量もシンプル、汎用性の高さも抜群な
ベンガル流ミックススパイス。
是非お試し下さい。