タルカリ(তরকারি) / パンチフォロン

先日ブレンドしたパンチフォロンを使った、
バングラデシュの野菜料理「タルカリ / তরকারি」のご紹介です。

レシピに入る前に、
タルカリとは何かについて少し触れてみます。

タルカリとは

野菜とスパイスの炒め煮料理のことを指し、インドでは「サブジ / सब्ज़ी」
バングラデシュやネパールでは「タルカリ / তরকারী」と呼びます。

カレーとして扱っているサイトもいくつかあり、
実際、翻訳機で「カレー」と検索すると「タルカリ」がヒットします。

作り方はいたって簡単で、

①ホールスパイスをテンパリングする
②野菜を炒める
③パウダースパイスを投入する
④蓋をして蒸煮にする

という工程で作ります。

地域によって、ココナッツミルクを用いたり
水やベジタブルストックで煮詰めたり…
使用するスパイスにも特徴があったり、
正解がない分、とにかくバリエーションが豊富です。

今回はパンチフォロンを使って作りますので、
バングラデシュの「タルカリ」としてご紹介します。

では、作り方をば。

材料・作り方

【材料】
・パンチフォロン…小さじ1
・ローリエ…1枚
・赤唐辛子…1本

・かぼちゃ…1/4
・じゃがいも…1個
・ナス…1本
・にんじん…1/2本
・ターメリックパウダー…小さじ1

・ココナッツミルク…100ml
・ベジタブルストック…100ml
・塩…適量

【補足1】
野菜は同じぐらいのサイズでカットする

【補足2】
辛いのが苦手な方は赤唐辛子を省いて下さい。

【補足3】
ベジタブルストックが無い場合は水でも問題ありませんが、
以前作り方を紹介しておりますので、ご興味あれば是非。

【作り方】
①油を引いて熱したフライパンに、パンチフォロン、ローリエ、赤唐辛子を入れ、マスタードシードがパチパチ弾けるまで熱する
(焦げないようへらで混ぜながら加熱すること)



②マスタードシードが弾け、香りが立ってきたら野菜、ターメリックパウダーを投入し、全体をかき混ぜる



③まんべんなくかき混ぜたら塩、ベジタブルストック、ココナッツミルクを入れて蓋をし、中火で10分程度蒸煮にする


10分後


④10分立ったら蓋を外し、水分が飛ぶまでさらに煮詰めて完成




相方に出したら「最近食べた料理で一番美味しい」と感動していました。
(会わない間に何を食べていたのかはわかりませんが…笑)

この料理はできたてが美味しいです。
作り置きした場合は、温めてから食べて下さい。

パンチフォロンについて 個人的雑談

パンチフォロンの良いところは、チリやブラックペッパーなどの
辛味系スパイスが入っていないことだと思っています。

多くのブレンドには、ジンジャーやペッパー、チリなど
刺激や辛みのあるスパイスが含まれていることが多いですが、
このブレンドは香り付けの要素が強く、刺激が少ないため
辛さも自分好みに調整することができます。

辛党の方はカイエンペッパーやブラックペッパーを加えればOK。
甘口がお好みの場合は、
今回のようにココナッツミルクと合わせれば、
香ばしくてマイルドな料理に仕上がります。

本当に優秀です。

強いて欠点を挙げるなら
・フェンネルシードの清涼感は若干クセが強い
・フェヌグリークシードはテンパリングでしくじると苦味が強く出る

という点でしょうか。

フェヌグリークシードは、少量であれば
病みつきになる甘い香りを放つのですが、
上記のことがあるので入れすぎには注意です。

ホールスパイス全般に言える事ですが、
大体のやつは直で噛むとそこそこ尾を引くので、
その点留意の上、分量の調整やテンパリングを行って下さい。

いかがでしたか

ココナッツミルクのマイルドな甘さと、ベジタブルストックの旨味、
そしてなによりパンチフォロンの香ばしさ。

蒸し煮にすることで引き出された野菜の甘味に
スパイスの香りが加わると、一層旨味が引き立ちます。

刺激のあるスパイスが入っておらず、こってり甘口風味なので、
お子様向けの野菜料理としてもおすすめです。

甘くて優しいベンガル流スパイス野菜カレー
是非お試し下さい。

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