おうちで世界旅行 / 13日目 ハイチ グリオ (Grio)

13日目 ハイチ グリオ (Grio)

先日のハンガリーからカリブへひとっ飛びして、
本日はハイチのグリオのご紹介です。

…と言っていますが、今回のレシピは完全にグリオ”風”です。
本来はマリネした豚肉を油で揚げるお料理なのですが、
カロリーにビビった私は、マリネした豚肉を
低温調理&バーナーで炙っていただきました。

マリネといえば、お酢やレモン汁のイメージが強いですが、
今回マリネ液に使用するのはオレンジジュースです。

そもそもオレンジジュースは、
全くと言っていいほど買う機会がないので
料理に使うという発想まで至らないのですが、
このレシピを見つけた瞬間あまりにも気になって、
勢いよく家を飛び出してオレンジジュースを買いに行きました。

いくつかレシピを見た印象では、この料理は
“オレンジジュースでマリネする”ということと
“タイムを使う”という2点が特に特徴的な気がします。

オレンジの甘酸っぱさと、タイムの爽やかな香りは
めちゃくちゃ相性抜群でしたので、
持て余したオレンジジュースや、使い道に困ったタイムを
お持ちの際は是非一度試してほしい1品です。

例によって、今回のレシピは低温調理でアレンジしています。
調理法は現地スタイルと異なるので堂々とグリオとは謳えませんが、
味は間違いなく美味しかったです。

…ということで、黒澤アレンジバージョンになりますが
グリオ風料理の作り方をば。

材料・作り方

【食材】
豚肩ロース… 200g
玉ねぎ…飾り用 (輪切り)

【マリネ液】
玉ねぎ…1/8個 (みじん切り)
ニンニク…1片 (みじん切り)
オレンジジュース…50cc
レモン汁…30cc
パセリ…大さじ1
タイム…大さじ1
赤唐辛子…1本

塩…全体の0.9%g
(煮詰めたマリネ液+豚肉の重量)×0.009 g

【作り方】
① 豚肉を1口大にカットしマリネ液に1晩漬け込む

② 漬け終えたら、マリネ液をフライパンに取り出し水分が無くなるまで煮詰める

③ ジップロックに豚肉と煮詰めたマリネ液、全体重量の0.9%の塩を入れ60度で1時間以上低温調理

④ 低温調理が終わった豚肉をバーナーで炙り、焼き色をつけて完成

ハイチスタイルのグリオを楽しみたい場合は①の豚肉を、
黄金色になるまでフライしてください。

いやぁ……絶対美味しいやろ…
カロリー恐くてできんけど。

タイムとオレンジの香りの相性が抜群に良くて、
味はもちろん、鼻から抜ける爽やかな香りが素晴らしいです。
しばらく余韻に浸れます。

グリオについて

グリオは豚肩肉で作られるのが主流です。
柑橘の果汁でマリネした後、黄金色になるまでフライします。
パーティーなどのお祝いの際に一般的に食べられている、
ハイチの国民的な料理です。

食べる際は、ピクルスやバンナン・ペゼ(輪切りしたプランテンを揚げたもの)
も併せてもてなされるそうです。
※プランテン = 調理用バナナ (加熱調理が必要。)

ハイチ料理について

調べていて興味深かったのが、
“食材は柑橘果汁で洗ってから使用する” ということです。

ハイチには食品安全規制が無く、きれいな水の供給が不十分なため
水の代わりとして柑橘果汁の酸で洗浄し、マリネするそうです。
使用する果汁はライムかオレンジが主流です。

(私が見たハイチの料理動画で「Acid acid acid〜♪」と楽しそうに
オレンジジュースを注いでいたシーンがとてもキュートで印象的でした。)

蛇口をひねれば飲める水が出てくる日本の環境は
決して当たり前ではないんだと改めて考えさせられます。

マリネ液は柑橘果汁に、ハーブやスパイスを加えて漬け込みます。
私が見た印象では、とにかくタイムの出現頻度が高かったです。

その他によく使用される食材としては、
・オールスパイス
・パセリ
・コリアンダー
・ネギ

を使用するレシピも多く見受けられました。
ネギやコリアンダーはアジアなイメージがあったので個人的に面白い発見でした。

いかがでしたか?

美味しいオレンジが手に入ったら、
是非オレンジ×タイムのマリネ液をお試し下さい。

お肉だけでなくお魚との相性も抜群で汎用性も高いです。
味もきっと、癖になります。


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参考URL

https://e-food.jp/recipe/america/griot/
https://tasty.co/recipe/haitian-griot-and-pikliz
https://www.eater.com/a/mofad-city-guides/miami-haitian-food
https://timothyschwartzhaiti.com/wp-content/uploads/2016/03/Food_Consumption_Patterns_Part_1.pdf

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…当企画について。
日本から出たこと無い人間が自宅で世界の料理を作って
旅行気分を味わおう!と始めた1人企画。

私は基本的にお肉は低温調理しているので、
本来揚げたり焼いたりする料理も低温調理でアレンジします。
味の再現はできる範囲でやっていますので、レシピを見て
入手が面倒そうなスパイスや食材は省くか、代わりになるものを使用します。

あくまで”○○風”ですので「その調理法だと定義から外れてる!」的なのは
目を瞑っていただけると幸いです。
(海外旅行の経験は1度もないので、本場の味も何もないのです…)

ただ、本場で使われるスパイスやハーブ、調味料、食材の情報は
とても興味がありますので、教えていただけると喜びます。

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