
今月の「おうちで世界旅行」シリーズは
秋の味覚を使った料理を中心に紹介しています。
本日紹介するのは、フィリピンのかぼちゃ料理
「ギナタン・カラバサ / ginataang kalabasa」
ビタミンカラーが可愛い1品です。
ginataang = ココナッツミルク
kalabasa = かぼちゃの一種
カラバサとは
カラバサ(kalabasa)はかぼちゃの一種で、
南インドかぼちゃとして知られている品種です。
分類的には「冬かぼちゃ」に属します。
主な栽培地域としては
・インド
・フィリピン
・熱帯アメリカ (キューバ、フロリダ、プエルトリコ)
が挙げられ、
これらの国で「カラバサ」は一般名として使用されています。
ちなみに”kalabasa” はフィリピンでの表記で、
一般的には”Calabaza”もしくは”Calabasa”と綴ります。
ギナタン・カラバサについて

上述した通り、かぼちゃとココナッツミルクを使用する
フィリピン風シチューです。
一緒に用いられる食材としては、
いんげん豆、エビ、カニなどの魚介類が挙げられます。
魚介類をいれると、海鮮の旨味が出てとても美味しいです。
(ココナッツミルクの甘みとの相性が良い。)
ベジタリアン向けとして、海老無しのレシピもありました。
(かく言う私も今回は海老抜きで作っています)
味付けに使用される調味料としては
シュリンプペーストが最も良く使われている印象です。
その他にも、ナンプラーやアンチョビソースなど、
エスニックな調味料が使用されます。

ただ、シュリンプペーストは身近であまり手に入らない…ということと、
何より
匂いが強烈かつ風味に癖があるので、苦手な方もいると思います。
その場合、素材は異なりますが代用として味噌×桜えびを使用すると
旨味要素と海老の風味を補填できます。
材料・作り方
細かく分量を量らなかったので、使用した材料のみ羅列します。
作り方もざっくりのご紹介です。
【材料】
・かぼちゃ (1口サイズにカット)
・インゲン (食べやすい長さにカット)
・玉ねぎ (みじん切り)
・にんにく (みじん切り)
・シュリンプペースト (無ければ味噌で代用)
・ココナッツミルク
・塩、コショウ
今回は海老抜きで作っていますが、
あれば是非入れる事をオススメします。
魚介の旨味が加わると味がしまります。
【作り方】
①オイルを熱したフライパンに、にんにく、玉ねぎを投入し茶色く色づくまで炒める
(海老があれば、投入し火が通るまでこんがり焼き色をつける)
②海老を入れた場合、一旦ここで取り出す。
玉ねぎとにんにくが茶色く色づいたらシュリンプペースト(なければ味噌)とココナッツミルクを投入し、煮立たせる。
③沸騰してきたら、かぼちゃをいれて10分〜柔らかくなるまで煮込む
④インゲンと海老を入れ、さらに2〜3分程度煮詰める
⑤塩、コショウで味を整えて完成
いかがでしたか

魚介の旨味が凝縮されたスープに、
甘くて柔らかいかぼちゃが馴染んで美味しいです。
ココナッツミルクの、もったりこってりした味が
寒い季節にとても沁みます。
あっさり和風鍋もいいけど、
クリーミーな煮込み料理が食べたい…という時には、
エスニックなかぼちゃシチュー、是非お試し下さい。
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…当企画について。
日本から出たこと無い人間が自宅で世界の料理を作って
旅行気分を味わおう!と始めた1人企画。
私は基本的にお肉は低温調理しているので、
本来揚げたり焼いたりする料理も低温調理でアレンジします。
味の再現はできる範囲でやっていますので、レシピを見て
入手が面倒そうなスパイスや食材は省くか、代わりになるものを使用します。
あくまで”○○風”ですので「その調理法だと定義から外れてる!」的なのは
目を瞑っていただけると幸いです。
(海外旅行の経験は1度もないので、本場の味も何もないのです…)
ただ、本場で使われるスパイスやハーブ、調味料、食材の情報は
とても興味がありますので、教えていただけると喜びます。