本日も引き続き
エスニック&タマリンド祭りです。
本日はフィリピンのタマリンド料理「シニガン / Sinignang」をご紹介します。
シニガンとは

シニガンは先に述べた通り
フィリピンのタマリンドシチューです。
料理名はフィリピンの公用語であるタガログ語です。
“煮込む”を意味する動詞「sigang」の名詞「sinigang」が由来で、
この料理の起源もタガログと言われています。
シニガンはフィリピン全域で食されていますが、
起源がタガログにあることから、ヴィサヤ諸島やミンダナオ島など、
他の地域のスープとは区別されているそうです。
(使用される食材も異なるみたいですね)
ちなみに、類似の料理としてマレーシアの「シンガン」がありますが、
これはシニガンに由来しています。
使用食材・調味料について
味付けには主にナンプラーとタマリンドを使用しますが、
元祖タマリンドは、酸味のあるスープで調理された
肉や魚介類のことを指したとか。
(酸味の要素には未熟なマンゴーや、柑橘類、
グァバなどが使用されるそうです。)
また、地域によっては味噌で味を整えるところもあるようです。
具材は様々バリエーションがありますが、
主に使用される食材は
・肉、魚介類
・トマト
・玉ねぎ
・オクラ
・タロイモ
・大根
・ナス
・水菜
が挙げられます。
辛味を足すために青唐辛子が使用されることも多いです。
…と、ざっくりお料理の概要に触れたところで
参考までにレシピをば。
材料・作り方

【材料】
・鶏肉…150g (※低温調理する場合は加熱しておく)
・玉ねぎ…1/2個
・ミニトマト…9個
・ナス…1本
・オクラ…3~4本
・さやいんげん…3~5本
・タマリンド…大さじ2
・ナンプラー…大さじ1
・水…3カップ
家にあったもので作ったので、食材の分量に決まりはないです。
お好みの具材でどうぞ。
【作り方】
※低温調理の場合 下準備
ジップロックに鶏肉、タマリンド、ナンプラーを入れ、
60℃ 1時間以上低温調理。
①油を引いて熱したフライパンでニンニクを炒める
(低温調理でない場合は、ここで鶏肉を焼く)
②香りが立って来たら玉ねぎを投入
③玉ねぎが透明がかってきたら、水とその他の食材を入れる
④数分煮込んだらタマリンドとナンプラーを投入し、野菜が柔らかくなるまで蓋をして中火で煮込む
⑤煮詰まったら火を止めて少し冷まし、下味をつけて低温調理した鶏肉と混ぜ合わせて完成
いかがでしたか

やや酸味はあるものの、タマリンドの甘さとナンプラーの塩気が
上手く調和しているので刺激は殆ど感じません。
使用する調味料はシンプルでさっぱりしていますが、
具だくさんな野菜のエキスのおかげで不思議と深みを感じます。
身体に優しいさっぱりタマリンドシチュー
是非お試し下さい。
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…当企画について。
日本から出たこと無い人間が自宅で世界の料理を作って
旅行気分を味わおう!と始めた1人企画。
私は基本的にお肉は低温調理しているので、
本来揚げたり焼いたりする料理も低温調理でアレンジします。
味の再現はできる範囲でやっていますので、レシピを見て
入手が面倒そうなスパイスや食材は省くか、代わりになるものを使用します。
あくまで”○○風”ですので「その調理法だと定義から外れてる!」的なのは
目を瞑っていただけると幸いです。
(海外旅行の経験は1度もないので、本場の味も何もないのです…)
ただ、本場で使われるスパイスやハーブ、調味料、食材の情報は
とても興味がありますので、教えていただけると喜びます。