はじめに

今回の記事について、あらかじめ以下4点ご了承ください。
その1. ピルについて否定も肯定もしていません
その2. あくまで個人の体験談であり専門の知識はありません
その3. 避妊云々については一切触れていません
その4. 生々しい表現があるかもしれません。苦手な方は念のため回れ右をお願いします
当記事は私がピルを飲んでから感じたことや
実際に起こったこと、感じたことを記録しています。
PMSやPMDD、生理痛などの重さは人それぞれですし、
言うまでもなく症状も幅広いです。
薬を飲むことによって発生する症状について
メリットととるかデメリットと取るかも人それぞれだと思うので、
あくまで一個人の体験談としてお読みください。
また、薬を飲み始めてから起こった変化が副作用によるものか、
時期が偶然重なっただけなのかについても自己判断です。
その点あらかじめご了承ください。
ヤーズフレックスについて
低用量ピルには様々な種類があると思いますが、
私が飲んでいるのは「ヤーズフレックス」というものです。
ピルというと28日の周期で服用と休薬し
規則的に生理を起こさせるものが主だと思いますが、
ヤーズフレックスは最大120日まで連続服用が可能です。
規則的に生理を起こす前者のピルに対して、
ヤーズフレックスは服用中に3日連続出血した時点で
4日間休薬します。
120日の間に出血があった場合はその時点で4日休薬、
120日間出血がなかった場合は、出血の有無にかかわらず
4日休薬する…という要領です。
なんて画期的なんだ!とは思いつつ、
さすがに生理が120日来なくなると問題が起こりそうだったので
お医者さんに確認しつつ、薬について調べつつしましたが
28日周期のピルと大差ないということで
ヤーズフレックスを選択しました。
28日周期のものはピッタリ狙った日に生理が来るので
リズムが作りやすいというメリットはありますが、
私の場合はそもそも生理が煩わしいので
頻度が減るならそっちの方がいいなと思った次第です。
生理用品や痛み止めの出費も、高額ではないにせよ
ジワジワ面倒くさいんですよね…。
ちなみに薬の中身はこんな感じ。

白いマスに飲み始めからの日数を記入していく仕組みです。
休薬期間を経て再度飲み始める際は、また1から記入します。

パッケージの上部には、服用開始日や出血日など
細かく記入できるようになっています。
面倒な感じもありますがしっかり記入しておくと便利です。
使用開始 初日〜1週間
飲み始めてから1週間に感じた変化は以下の通りです。
・胃の不快感と慢性的な吐き気
・食欲が減退した
・胸が張る
胃の不快感
・ーー服用前ーー・
消化器系は健康的…だと自分では思っておりまして、
最後に嘔吐したのは小学4年生 (嘔吐恐怖症なのもある)、
胃が痛くなることも年に2、3回あるか無いか程度の
滅多にない類の不調でした。
ちなみに、胃が痛くなる時は食べ物によるものではなく、
過度のストレスに晒された時に症状が現れていました。
・ーー服用後ーー・
最初の一週間は起き抜けに胃のむかつきと、
慢性的な吐き気がありました。
ただ、吐くほどではないし胃の気持ち悪さも
午後にかけて和らいでいったので
「飲み始めたばかりだとこれぐらいは起こるか…」
ぐらいの認識でした。
実際飲み始めてから一週間かからないうちに
胃の不快感は消えたので、
生活に支障をきたすことなく落ち着きました。
食欲の減退
これは人によってメリットととるかデメリットととるか
分かれそうですが、私はメリットとして捉えています。
私は満腹感を感じづらい体質で (そのくせ太りやすい)
毎日食欲を抑えることが結構辛かったので
食欲が減退したのはありがたかったです。
・ーー服用前ーー・
普段から1人前の食事で「お腹いっぱい」
となることはまずありません。
特に生理前の暴走はえらいこっちゃで、
回転寿司なら余裕で30皿、
コメダ珈琲ではバーガー2つに
ミックスサンド1皿にピザトーストに
ミニシロノワールにケーキ3つ…
を1食で食べたこともあります。
(大食いの方には敵いませんが…。笑)
おそらく、この食欲の暴走もホルモンバランスと
関係あるのかなぁ…と感じてはいたので、
薬でホルモンバランスが変化したことが
食欲にも影響したのだろうと思っています。
・ーー服用後ーー・
今でも食べようと思えば食べられますが、
「お腹いっぱいかも」と感じ始めるのは
以前よりも早くなりました。
それに伴って満腹感も気持ち持続するようになり
空腹と戦う時間も短くなった気がします。
定食1人前を食べて
「美味しかった〜もうお腹いっぱい。」
と言える方がずっと羨ましかったので、
少し普通の人に近づけた気分です。
胸が張る
これはメリットかデメリットかと問われると
答えは「複雑」と言いますか、
人によって異なると思います。
・ーー服用前ーー・
稀に胸が張ることはありましたが、
毎月出る症状ではなかった上、さほど深刻な張りでも
なかったので特に気に留めたことはありませんでした。
・ーー服用後ーー・
生理前にも胸が張る人は一定数いると思いますが、
薬を飲みはじめの頃は生理前後に関わらず同様の症状が起きました。
ちなみに、自分比でいうと生理前の時より痛みも張りも強かったです。
見た目でもはっきりわかるぐらい張ったので
一時的とはいえ若返ったような錯覚に陥れましたが、
如何せん少し触れただけでも結構痛いので
メリットともデメリットともいい難いです。
体洗う時地味に辛い。笑
使用開始〜休薬
以上は、使用開始直後1週間の間に起きた
体の変化についての記録でした。
ここの項目では少し長期的な視点で
使用開始から休薬期間までの約1ヶ月を通して
起こった変化や感じたことをまとめます。
飲み始めてから休薬までを通して感じた変化は以下の通りです。
・体重の変化が少ない
・体が軽くなり活動量が増えた
・眠気が軽減した
・鬱傾向が強くなった
・味覚が変わった
体重の変化は少ない
まだ飲み始めてから2ヶ月ちょっとなので
薬のおかげか偶然かを判断するには確信に欠けますが。
全体を通して体重の変動は少なくなりました。
・ーー服用前ーー・
ピルを飲む前は毎月生理の1週間前から体重が増え始め
3日前ともなると余裕で3キロは増えていました。
太ったというよりは水分を溜め込んでいるだけなので
生理が始まってしまえばまた元に戻るのですが、
そうと頭で分かっていても、普段着ている服が
着られなくなるのは辛いものです。
そして何より体が重くて思うように動きません。
冷静に考えたら、1リットルの水3本分の重さが一夜にして
体に溜まっていることになるので、前日と同じように
軽々と動けるわけはないです。
人によってむくみ方は様々と思いますが、
私の場合はほぼお腹に集中して溜め込まれるので
冗談抜きに妊婦さんのような見た目になり、
ウエスト(というより下腹)は実際15cmぐらい大きくなっていました。
(ビフォーアフター写真撮っておけばよかったな…)
相方に初めて「お腹触ってみて〜」と服越しで見せたとき
あまりの変化に「え、これ普通じゃないよ。病気じゃないの」
と本気でドン引きしていました。
気持ちは分かる。笑
・ーー服用後ーー・
飲みはじめから2ヶ月間の体重の変動は
1キロ前後にとどまっています。
体が軽くなり活動量が増えた
先程の体重の話とも通づる話ですが、とにかく身体が動きます。
・ーー服用前ーー・
日頃からステッパーを踏んだり
ウォーキングをしたり、筋トレしたり…
何かしら運動するようにはしていますが、
生理前になるとこの間までの活発さどこいったの、
というぐらい途端に身体が動かなくなり、
ウォーキングは愚か布団から起き上がることも
辛くなる有り様でした。
という状態だったので、試験勉強にせよ仕事にせよ運動にせよ
この時期になると途端に作業がストップし、やったことが
台無しになるという繰り返しでした。
・ーー服用後ーー・
飲んでからは体の重さや気だるさが殆ど気にならなくなり
実際に生理が来るギリギリ前まで、いつも通りに
運動したり仕事したりができていました。
生理中はパフォーマンスが低下しても諦めがつきますが、
生理前の不調はいつまで続くかわからない煩わしさもあったので
「直前までいつも通りの生活ができる」のはすこぶる快適でした。
眠気は圧倒的に少ない
完全になくなるというほどではないものの、
一日中眠い日が続いたり、気絶するように
寝落ちすることはまずなくなりました。
・ーー服用前ーー・
生理一週間前になると日中はどれだけ寝ても眠気が取れず
毎晩食後もリビングで寝落ち…というか気絶に近い勢いで
その場に倒れ込むように寝ていました。
眠気を感じた時にはもう部屋まで歩く
力が残ってないんですよね…。
この眠気はプロゲステロンが分解される時に発生する
アロプロゲステロンが眠気の原因だそうで、
睡眠薬と同等の眠気を誘発する…と過去に何かの
文章で読みましたがこれは本当にそうだと思います。
この世で一番嫌いなものはプロゲステロンかもしれない。
カッターで突こうが
水を飲もうが
熱々のコーヒーを一気飲みしようが
酷い時には 1対1で会話してようが
寝ます。
学生の頃「やる気がないんやろ」と
言われたことがありますが
気合いではどうにもならないのです。
見た目で伝わらないのが辛いところですが。
・ーー服用後ーー・
勿論前日徹夜した…とか、普段よりも多く活動した
という場合には眠気を感じて仮眠を取ることはありますが、
明らかに原因がホルモンだろうと思われる
異常なまでの眠気はまずありません。
睡魔が強くて朝起きられないということも今のところなく、
かといって夜気絶するように寝落ちすることも一度もありません。
個人的には明るい時間帯が得意ではないので、
一番作業が捗る夜の時間に睡魔や体のだるさと
闘わずに済むようになったことは大きな収穫です。
メンタルはそれなりに不安定になった
生理前はイライラする、とよく聞きますが
私はどちらかというと鬱傾向が強くなります。
・ーー服用前ーー・
何をどのルートで考えても「死んでしまえばいいのでは」
という結論に辿り着く負の無限ループに陥り、
一人で考え込んでは泣くを繰り返すようになります。
・ーー服用後ーー・
ピルを飲むと気分が明るくなる!という話を
ちらほら見かけていたので結構期待していたのですが、
精神面に関しては私は現時点ではやや後退しています。
異様に感受性が高くなることがあり、些細なことでも
すぐ泣くようになってしまい結構しんどい思いをしました。
というか、今もたまにスイッチが入ります。
薬に身体が慣れたら症状が軽くなるのか、
はたまたずっとこの起伏と付き合うしかないのか要観察ですが、
今のところこれを差し引いても得られるメリットの方が
大きいと感じているので運動したり、栄養を摂ったり
良いストレス発散方法を探しながら
メンタル面はコントロールしようと思っています。
また、何より純粋に環境の変化やタイミングが
服用開始の時期と被っただけの可能性もあるので
メンタルの不調に関しては、
「もしかしたら副作用の可能性もあるかもな」
程度の認識でいます。
生理痛は前代未聞の激痛だった
・ーー服用前ーー・
学生の頃は生理痛や貧血などの不調がひどく、
何度か電車で倒れかけたり、実際にぶっ倒れて
おじさんに運ばれたこともあります。
社会人になって、栄養バランスや運動で生活の改善を意識すると
次第に生理痛が治まりましたが、昨年の半ばあたり
仕事のストレスが酷くなり始めたと同時に生理痛が
大復活しました。
おそらく仕事を辞めてストレスが減ったら徐々に
生理痛も治まってくるだろう…と思っていましたが、
あまりに治る気配がありませんでした。
さらに、相方には毎回生理の度に介抱されており
生理痛で動けなくなった時に薬を取ってもらったり
リビングに布団を敷いてもらったり、軽食を作ってくれたり
それはもう大変な負担をかけていました。
PMSと生理痛も含めると1ヶ月のうち
2週間はポンコツ化し自分もまともに動けず、
相手にも迷惑をかける状態だったので
このままではアカンと思ったのが
今回ピルを飲むに至った理由です。
・ーー服用後ーー・
最初の休薬は、薬を飲み始めてから35日目でした。
休薬した翌日は出血がなかったので
「休薬のタイミング間違えたかな?」
と心配していましたが、2日目に出血が増え始めました。
そして生理痛がやってくるわけですが
ここ10年間で一番の痛みでした。間違いなく。
なんとなく酷くなる予感がして早めに布団に入り
偶然にも手の届く範囲に水とロキソニンが1錠だけあったので
その日の晩は数時間後には痛みがおさまりましたが、
冷や汗ダラダラ流しながら布団で悶えました。
もし近くに薬がなかったらナースコール(相方※not看護師)を
呼ぶところでした。笑
ただし、これに関しては原因は明確で
・ピルを飲んだら生理痛が軽くなるという情報を過信した
・体が軽くなったのを良いことに筋トレや有酸素運動の負荷を増やした
・数日前に沢山和菓子を食べた (お砂糖は生理痛を重くするので)
生理に備えて体を労るどころか酷使しすぎました。笑
ただ、和菓子は大好きなお店で久しぶりに買ったものなので
後悔は全くございません。
ということで、これは薬の副作用というより
私の場合は生理前の生活がよくなかったと思っています。
そんなすぐに薬の効果が発揮するわけはないのですが…
体が動くようになったことが嬉しくて必要以上に
運動してしまったんですよね…楽しくて。
薬を飲んでから初回の生理で生理痛の軽減を実感する方も
たくさんいらっしゃると思いますが、残念ながら私は
身動き取れない程度にはしっかり痛かったです…。泣
次の日朝今まで見たことがない内膜の塊が出ていて
「いや、これは痛いわ…」
と自分で見てドン引きしました。
血の量は少ない
・ーー服用前ーー・
先述の通り、昨年の半ばに仕事のストレスが増えると同時に
生理痛が日に日にひどくなり、退職後も回復の兆しが
みられなかったことから薬を飲むに至ったのですが、
今年に入って血の量が特に増え始め、
酷い時ではタンポンとナプキンの併用でも足りずに
しょっちゅう洋服を汚していました。
・ーー服用後ーー・
まだ薬を飲み始めて初めての生理なので断定し難い部分はありますが、
今回に関していえば相当血の量は少なかったです。
初日、とんでも大きい膜の塊が出てきたので
「これは相当な大出血になるに違いない」と構えていましたが、
以降は20cmのナプキンで事足りる程度の経血量でした。
感覚で言うと3日目後半程度の量で安定しているイメージです。
生理用品も高級でこそないですが、じわじわ不快な出費ではあるので
消耗品の消費量が減ったのはとても嬉しいです。
休薬〜その後
ここまでは薬を飲み始めてから休薬するまでに
起きた変化についての記録でしたが
以下は休薬期間が終わってから以降3週間の間に起きたことです。
薬を飲み始めから引きずっている不調もありますが、
以下に記載する項目は、休薬後特に顕著になったことについてまとめています。
慢性的な吐き気と味覚の変化
・ーー服用前ーー・
上述の通り、消化器系は至って健康的な人間で
嫌いなものは生玉ねぎぐらいです。
そこさえ外せば基本的には何でも美味しく食べていました。
・ーー服用後ーー・
休薬期間終了後も、常にとは言わないまでも
胃腸に不快感があったり、kガスが溜まったり、
吐き気があったり…何かと消化器系に不調が集中しています。
が、特に自分の中で驚いたのが味覚の変化です。
今まで毎日のように食べていたものが急に受け付けなくなり、
口にすると吐き気を伴うようになってしまいました。
今のところNGがわかっているのはヨーグルトとチャイです。
どちらも好物で日常的に摂取していたものだったので
急に「うっ」と来た時は驚きましたが
その後何度か食べて毎回同じ症状が出るようになったので
偶然その日の体調が悪かった…ということは
考えづらいと思います。
あと、圧倒的甘党だったのが辛党になりました。
甘いものも大好物であることに変わりはないですが、
以前ほど甘いものを欲することがなくなりました。
今までデーツは毎日何個も食べるぐらい大好物でしたが
甘いものへの執着がなくなったこtで食べる機会がガクッと減りました。
反して唐辛子の摂取量は増えています。笑
味覚の変化に関しては具体的にどのようなものが
NGなのか全くの未知なので、これについては
色々と口にしながら様子を見るしかないかな。
と感じています。
探る前に体が薬に慣れて元通り食べられるように
回復するかもしれませんし。
むくみはじめた
・ーー服用後ーー・
飲み始めから休薬までの間は、体重変化が少なく
ほとんどむくみを感じませんでしたが、
なぜか休薬期間が終わってから少しむくみはじめました。
あれ、せっかく安定してたのに
と少し焦りましたが2週間経過した頃には元に戻りました。
このまま浮腫んでいくのはまずいなと、
食事を改善したことも要因の一つと思いますが
長年かけて築かれたホルモンバランスなので
修正にも時間がかかるのかな、と思っています。
気長に付き合っていきます。
全体を通しての感想
一言でまとめるのは難しいですが、
私の場合は倦怠感や体重の変化が軽減されたので
以前よりも活動量にムラがなくなったのは
大きなメリットです。
やりたいことがあるのに手がつけられないのは
とても辛いので。
ただ、味覚の変化や消化器系の不具合は
慢性的に不快感を与えてくるので
はやく体が慣れて落ち着いて欲しいなぁ
という状態です。
今まで毎日のように飲み食いしていたものが
急に受け付けなくなったり、
今まで甘いものが大好きだったのに
辛いものが無性に食べたくなったり、
こういった不調や味覚の変化については
「つわりを軽度にした感じなのかな」
と思いました。
とはいえ、致命的な副作用は無く今のところは快適に過ごせているので、
飲み続けてより快方に向かうと良いなぁと思っています。
長々なりましたが、少しでも参考になる部分があれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。