2020年の振り返り 後編 / 日本語教育能力検定試験と養成学校

「2020年の振り返り 前編」の続きです。
昨年挑戦したこと、達成したことについての振り返りです。

はじめたこと
・オンライン英会話
・朝活書写
・当ブログの開設
・世界の料理作り

達成したこと
・世界の料理 200品以上達成 (2020年5月〜スタート)
・日本語教師養成学校 修了
・日本語教育能力検定試験 合格

前回の記事では
・オンライン英会話
・世界の料理
・Twitter
について振り返りました。

当記事では
・日本語教師養成学校
・日本語教育能力検定試験

について振り返ります。

2020年×日本語教師 -動機-

第二言語は話せませんが、元々言語(特に文字と文法)は好物だったので
日本語を含め、色々な言語に触れてみたいという願望はありました。

そして、
オンライン英会話をきっかけに
「外国語でコミュニケーションする」楽しさを知り
「言語を人に教える」ということに興味を持ちはじめました。

また、世界の料理作りをきっかけに
「日本語を含む世界の言語・文字」に一層興味が湧きはじめました。

これを同時に学べる環境は無いか…と、思い立ったのが
「日本語教師の勉強をしてみたい」
ということでした。

日本語教師は、
仕事をしながら自他国の言語や文化について学べる
・好奇心を持って学び続けることが仕事に活きる
絶好の職業だと思ったのです。

2020年×日本語教師 -資格試験 受験決意-

日本語教師になるための主な条件は

・大学で日本語教育の主専攻または副専攻として学び修了する
・学士の学位を有し、かつ日本語教師養成講座420時間コースを修了する
・日本語教育能力検定試験に合格する

の3つです。

前述の通り、資格について調べた当時は “学問として” の興味が大きく
「日本語教師として働きたい」という確固たる決意はなかったので、
学校へ通うことは視野に入れていませんでした。

というわけで、受験するかどうかは別として、
問題集を買ってとりあえず勉強してみることにしました。

…その結果、

各国の文法の特徴や文化背景、音声学的違いなど、
勉強すればするほど「もっと知りたい」という欲求が高まり、
隙あらば問題集とノートにかじりつく日々を過ごしました。

…といった具合に、
自分でも驚くほどのハマりようだったので、
即座に受験を決意しました。

「日本語教育能力検定試験」に独学で合格するには
半年間は必要と言われているようです。
私が勉強を始めたのは試験の約3ヶ月半前だったので
結果に関しては正直ダメもとでした。

2020年×日本語教師 -養成学校 入学-

資格勉強をしている中でふと感じたことが
「日本語教師として働く場合、実践経験がないのは恐いな」
ということでした。

当初は、勉強することが楽しかったので
受験ついでに合格したら良いな、程度に考えていましたが、
日本語教師のことを知るにつれて「現場の雰囲気を味わってみたい」
と感じはじめ、養成学校へ通うことを決意しました。
(コロナの時期だったので、オンライン授業中心の通学でした)

結論から言うと、学校は通って大正解でした。
「日本語について深く学べた」ということはもちろんですが、
それ以上に、人との出会いが何よりの財産でした。

学校に通う方々は、
中国や韓国をはじめベトナム、タイ、ミャンマー、
ウズベキスタン、ブラジル、フィリピン、モロッコ…
挙げ出すときりが無いぐらい、様々な国への渡航経験がありました。

その目的も様々で、
旅行、ライブ(主にK-POP)、ボランティア活動、留学、CA…などなど
国外での活動経験を豊富に持った方達ばかりでした。

他愛無い世間話も、世界規模で盛り上がるので、
聞いていて刺激になることだらけでした。

実際にどんな授業を受け、どんなことをしたか…については、
語り始めるとそれこそ記事が膨大になってしまうので、
また後日。

2020年×日本語教師 -挫折の危機と転機-

ここまでの話を見ると、ただのびのびと勉強した奴…
のように映るかもしれませんが、
実はこの時期、精神状態は良くありませんでした。

暗い話はしたくないので、そこそこに留めますが
勤めている会社と一悶着…いや、五悶着?ぐらいあり、
半ば鬱状態でした。

会社は送迎バスが出ているのですが
バスに乗ることもままならず、市営バスを利用したり
時には相方に送迎してもらう日々を過ごしていました。
(情けない話です)

私は切り替えが下手なので、
会社で嫌なことがあると、その後何日も引きずります。

なので、9月頃からは
問題集を開いているのに一晩かけて1問も解けない
模擬授業担当なのに、教案が一歩も進まない

かといって、放棄もできないので睡眠を削るしかない

という状態が続いていました。

そんな精神状態で、
試験勉強をしながら学校へ通うことはとても辛かったです。

ただ、
試験勉強もせず、学校へも通っていなかったら
もっと辛かっただろうなと思います。

それぐらい、勉強も学校も楽しかったです。

さて、仕事についてですが
休職してまで続けたくなかったこと、
かといって軌道修正も不可能であると判断し、
去年いっぱいで退職しました。

2020年×日本語教師 学校修了&試験合格

上:日本語教育能力検定試験 合格証書
下:日本語教師養成学校 修了証書

そんなこんなでグズグズの1年を過ごしましたが、
無事、検定試験合格と養成学校修了の2つを達成することができました。

正直、どっちも無理だと思っていました。
二兎を追うから三兎を逃すんだ、と毎日のように脳内で嘆いていました。

試験は「どうせ落ちるし」と思い、
直前まで放棄するつもりでいました。

学校も、半年以内の修了は厳しいと判断し、
実は1度、修了の延長を申し出ていました。
(教壇実習と別で課末試験があり(受験日は自分で指定)、
12月1週目時点で未受験でした)

そんな時に、背中を押してくれたのが相方でした。
(意味深な表現をしていますが彼氏です。)

試験の前日、帰りの車の中で
「もうバッくれようと思う。どうせ落ちるし」と呟いた私に
「とりあえず行くだけ行った方が良い。受けに行くことに意味があるから」
と背中を押してくれました。

仕事も学校も上手くいかず、毎日落ち込みっ放しだった私に
「よくやってるよ。二足のわらじを履いているだけで十分尊いんだから」
と、温かい言葉をかけてくれました。

相談相手は少なかったですが、会社でも
応援して下さったり、相談に乗って下さった方がいました。

私の異変に気付き、距離を置きはじめる人が多かった中、
変わらず声を掛けてくれた人達の優しさは、本当に沁みました。

そんな優しい人達に支えられ、
「よし、あと少し頑張ろう」と踏ん張ることができました。

合格証書と修了証書を同時に手にすることができたのは、
応援して下さった人達のおかげです。

2020年を振り返って

半年間お世話になったテキストと参考書、そしてノートたち。
(もちろん、文法書は全部読み込めてません;;)

当時は「全然勉強が足りてない。間に合わない…」と必死でしたが、
こうして振り返ると、思った以上に沢山のものを積み上げていたんだな、
と感じます。

検定試験はなぜ合格したのか、未だに理解できません。
なんなら、学校もなぜ課末試験を1発で合格できたのか分かりません。笑

延期を申し出た際
「12月24日まで間に合うので、もう少し考えてみますか?」
と事務の方から打診していただき、
22日に全科目合格しました。(ギリギリや…)

努力が必ず報われるとは思っていませんが、
少しずつでも、手を止めずに積み上げることの大切さを
実感することができました。

1年を通して、
海外の人とコミュニケーションを取ったり、
ブログを開設したり、毎日違う味に出会ったり、
毎朝書写をしたり、Twitterで沢山の方々と交流したり
新しい学問の扉をたたいたり…

辛いことがあったからこそ、「現状をなんとかしたい」と、
行動を起こして得たものが沢山ありました。

そして、人の優しさにも触れることができました。

とても長くなりましたが、

2020年は、今後の私にとって
かけがえのない1年になると思います。

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