雑談 3 / 料理で好きな瞬間

とある日の相方との会話記録です。
この会話をしたのは去年だったと記憶しています。

私が料理しているのをカウンター越しに覗きに来た相方に
「料理をしていて一番好きな瞬間ってどんな時?」
と問いかけられました。

料理は好きだし、楽しい…と漠然と頭にはありましたが、
いざそう聞かれると、料理の何が楽しくて作っているのか
意外と即答できないものだなと思いました。

なんとなく頭にあるけど、言葉で上手く具体化できない感じ。

結局、好きな瞬間は一つには絞れませんでしたが、
いくつか「ここ」という瞬間があるので羅列してみます。

好きな瞬間 1 -千切り-

千切りが大好きです。
私の献立ではキャロットラペやコールスローの登場率が高めです。

なぜならとにかく食材を千切りしたいから。

太目に切って食感を残した方が美味しいんだろうな、とか、
あえて千切りしなくてもいいんじゃないの?
というものでも、構わず無駄に細く切ってしまうことがあります。

とにかく切る作業が好きです。

好きな瞬間 2 -段取り-

これはピンポイントというより、全体的な話ですが、
いかに効率よく複数の品物を作るか、ということを
頭の中で組み立てて実践する一連の流れが好きです。

料理は楽しいので一日中やっていても苦ではないのですが、
私の性格上、何か目標があった方がモチベーションになります。

なので、夕飯を作る際は「1時間以内で終わらせる」
ということを目標に段取りをしています。

実際のところ、トータルすると1時間以内に収まることは殆どありませんが、
朝早めに起きて下拵えしたり、作り置きしておくことで
夜キッチンに立つ時間自体は大体30〜40分程度に収まっています。

朝のうちにサラダは盛り付けて、調理器具は片付けよう。
レンジで加熱している間に食材をカットしよう。
出汁をとっている間にドレッシングを作ろう。
煮込んでいる間に洗い物を済ませておこう。
などなど。

思い描いた通りに収まった時の達成感が好きです。
(とはいえ、全体的に押しがちにはなります。笑)

好きな瞬間 3 -色彩と盛り付け-

上手いかどうかはさておき…という話になりますが、
色彩と盛り付けが好きです。

食材の持つ色彩を活かして綺麗に盛り付けできた時は
一人で小さく拍手します。(え?)

料理によりますが、作る前から
「こういう盛り付けがしたい」「あの食器を使いたい」
と構想を練っていることもままあります。

ちなみに、紫の食材が好きです。

食べる瞬間よりも盛り付けを楽しみに料理をしているので、
盛り付けまで終わったら結構ドライです。

(作った料理が美味しいと嬉しいけど、
盛り付けが上手くいった時の方が達成感と幸福感があります。)

盛り付けに関しては個人的にポリシー?みたいなものがあります。
「ベタベタ手で触れる盛り付けはしない」ということです。

触れれば触れるほど衛生的にも気になるし、
食材の鮮度も落ちてくると思うので、
盛り付けはお箸かおたまで素早く。でも綺麗に。
がモットーです。

とはいえ、毎日ご飯を作っていても
「よし、今日は盛り付け成功した!」
と思うことは月に3回もないです。

それでも考えて実践して、反省して…という考察が楽しいです。

好きな瞬間 番外 -相方の場合-

相方は「食材の香りを感じる時」
と言っていました。

食材を切っている時に発生した香りが、加熱によって変化する瞬間や、
煮詰めている時に立ち上がってくる香りを嗅ぐ瞬間が
好きだと言っていました。

実際、彼が作る料理には
必ずと言っていいほど香味野菜が入っています。

先日の記事で「彼は香味野菜に真っ直ぐ手が伸びる」
という話をしましたが、スーパーでどの食材を妥協するか考える時、
驚くほど香味野菜を手放しません。笑

私は対照的に真っ先にやめてしまうので、
彼のおかげで食材の視野が広がった実感があります。

香味野菜は好きですが、日持ちがしないものが多いのと
なくても料理が成立する…という観点でケチりがちでした。

普段からスパイスやハーブを使っているのに
矛盾しているような気もするのですが、
彼が選ぶ食材を見たり、彼の作った料理を食べることで
香りの大切さを改めて実感しています。

感覚が麻痺してしまったのか、自分が作った料理に
香りのありがたみを感じることは無いのですが、
人が作った料理では香りの印象が強く残ります。

最後に

質問されるまで深く考えたことがありませんでしたが、
一言で「料理好き」と言っても、
色々な好きがあるんだろうなと思いました。

今回は作る行為に焦点を当てましたが、
食材を買いに行く時は毎回テンションが上がりますし、
料理を「美味しい」と食べてくれた時は
頑張ってよかった、と素直に思います。

私が飽きない限りは、そして彼に飽きられない限りは
これからも色々な料理に挑戦したいな、
と思う次第です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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