スパイスブレンド -8- / ガラムマサラ(गरम मसाला)

今回は、
ザ・王道スパイスミックス「ガラムマサラ / गरम मसाला」
のブレンドレシピと、雑学をご紹介します。

前回のおさらい

先日は、ビリヤニマサラとガラムマサラとの違いについて
私的考察をしました。

ざっくり言うと、
前者は本格ブレンド、後者は家庭的ブレンド のイメージ。
使用スパイスもやや異なります。

もっと詳しく知りたい!という方は、前回の記事を参照下さい。

ガラムマサラのバリエーション

ガラムマサラのレシピを調べていると、
地名とセットになっているものが見受けられます。

例えば、
「Kasimiri garam masala」はカシミール地方。
(インド北部とパキスタンの国境付近に広がる地域)

「Punjabi garam masala」はパンジャビ地方。
(インドの北西部とパキスタン北東部にまたがった地域)

といった具合です。
地域ごとの比較まではできていませんが、
場所によって使用スパイスに特徴があるかもしれません。

今回紹介するブレンドは、地域ごちゃまぜで使用率を調べていますが、
追々、地域ごとのガラムマサラの特徴も考察できればいいなと思っています。

スパイス使用率

ヒンディー語のレシピサイトを調べた結果
スパイスの使用率は以下の通りでした。

スパイス使用率
カルダモン100%
クローブ100%
シナモン100%
クミンシード100%
ブラックペッパー100%
ベイリーフ90%
ナツメグ80%
コリアンダーシード60%
ブラックカルダモン60%
メース60%
ジンジャー50%
フェンネル20%
ロイヤルクミン20%
キャラウェイ10%
ケシの実10%
サフラン10%
スターアニス10%
ストーンフラワー10%
チリペッパー10%
フェヌグリーク10%
調べたレシピ数 10件 (2020年11月時点)

今後、新たにレシピが見つかったら、サンプル数を増やして反映予定です。

ガラムマサラについて私的考察

上記の割合から結論づけると
・カルダモン
・クローブ
・クミンシード
・シナモン
・ブラックペッパー
・ベイリーフ

が重要なポイントのようです。

簡易的にガラムマサラをブレンドしたい場合は、
これらのスパイスだけ押さえればOKかと思います。

ターメリックやカイエンペッパーを入れないのが少し意外でしたが、
入れないほうが、味(辛味)や風味づけの調整が効くので
都合が良いのかもしれません。

では、上記を踏まえてガラムマサラのブレンドレシピをば。

材料・作り方

【材料】
・コリアンダーシード…大さじ2
・クミンシード…大さじ1
・カルダモン…小さじ2
・クローブ…小さじ2
・ブラックペッパー…小さじ2
・ナツメグ…小さじ1
・メース…小さじ1
・ジンジャー…小さじ1/2
・シナモンスティック…1本
・ブラックカルダモン…2個
・ベイリーフ…2枚

【作り方】
①ホールスパイスを乾煎りする (粒が小さい物は焦げやすいので時間差で投入すると良い)
②粗熱を取り、材料のスパイスを全てミルで挽いて完成

おまけ ガラムマサラとカレー粉

料理を始めたばかりの頃は、ガラムマサラとカレー粉の違いが
正直よく分かっていませんでした。

ということで、
今回はガラムマサラとカレー粉ってどう違うのか?
について掘り下げてみます。
(すでにご存知の方はすっ飛ばして下さい)

結論から言うと
・ルーツが違う
・用途が違う

です。

カレー粉のルーツ

このブログでは何度かお話していますが、
「マサラ」はヒンディー語で「スパイス」を指す言葉で、
「ガラムマサラ」はインドのスパイスミックスの1種を指します。
インドではこれが無い家はないぐらい、
当たり前にストックされているのだとか。

一方「カレー粉」はイギリス人が作ったものです。
イギリスのクロス&ブラックウェル社が商品化したもので、
「C&Bカレーパウダー」と名付けて一般向けに商品化したことが
きっかけとなり知名度をあげました。

これを契機に、イギリスの家庭料理に「カレー」が加わるぐらい
人気に火がついたそうです。

用途

用途の違いですが、結論から言うと。
ガラムマサラはベース作り、もしくは仕上げの風味付け。
カレー粉はベース作り、の工程で使用します。

ガラムマサラは調理の中盤、もしくは仕上げの風味付けとして使用します。

実際に、インドのレシピや動画を見ていると、
ターメリックやチリパウダーなどのパウダースパイスを入れる段階で
投入するものもありますが、最後の仕上げに風味付けとして
ガラムマサラを入れるレシピも多数見受けられます。
(ただしスパイスの要素が多く、キャラクターが強いため
入れ過ぎには注意です。)

一方、カレー粉はその名の通りカレー用のブレンドとして作られているので、
仕上げの香り付けとしての役割よりも、ベースを作る用途で使用します。
カレー粉を使えば、スパイスの調合ミスによる失敗がなくなるわけですね。
(適当に入れても不味くはならないですが、
カレー粉を使えば 間違い無く 安定して 美味しい)

いかがでしたか

スーパーで簡単に入手できるだけあって汎用性が高く、
何かと重宝するブレンドです。

味付けよりも、香り付けの要素が強いので、
分量さえ間違えなければ料理の味を邪魔する事がありません。

魚料理や、肉料理、サラダや煮物など…和風な調味料とも相性がいいので、
いつもの味付けに1振りいれるだけで、ちょっとした変化を楽しめます。

インド流おふくろの味(?)ガラムマサラ。
市販のものも良いですが、挽きたてスパイスの
フレッシュな香りは手作りならではです。
是非一度お試し下さい。

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